交通事故で治療中、病院変更をしても良い?メリット、デメリットはあるの?

交通事故13

交通事故で怪我を負い治療を続けているものの、なんとなく医師と合わないと感じたり、いつまで経っても改善しなくて不安を感じていたりしませんか。そのようなケースでは、病院変更を検討した方が良い可能性があります。

ただし、病院の変更はメリットだけでなくデメリットが生じることもありますので、慎重に判断することが必要です。そこで、ここでは、交通事故治療で病院を変更するメリットやデメリットを紹介していきます。

病院を変更した方が良い?交通事故治療で転院する理由とは

交通事故の被害者に遭ったときは、外傷を負ったときはもちろん、異常がないように見えるときも病院を受診しましょう。なぜなら、事故直後は特に問題が現れなくても、数日経ってから首や腕の痛みを感じたり痺れてきたりすることがあるからです。

症状が出てから病院に行って治療を開始した場合、事故と怪我との因果関係を認めてもらえずに、保険会社から治療費や慰謝料の支払いを拒否されることがあります。しかし、事故後に受診した病院での治療を、完治や症状固定まで継続しなければいけないかというと、そういうことはありません。

被害者側の都合で病院を変更することは自由です。交通事故治療で病院を変更する理由には、例えば、出先で交通事故に遭いその地域にある病院に入院したが、退院後は自宅近くの病院に通いたいというケースが挙げられます。

また、医師が交通事故治療に協力的ではなかったり、相性が悪かったりして変えたいと思うこともあるでしょう。さらには、治療を長く続けているのに改善が見られないため、より専門的で高度な治療や検査が受けられるところに通いたいといった理由で転院するケースも見られます。

転院することで得られるメリットとは?

それでは、交通事故治療で病院を変更することで得られるメリットにはどのようなものがあるでしょうか。まず、挙げられるのは、より高いレベルの治療や検査が受けられるということです。例えば、事故で高次機能障害を負ってしまった場合、適切な検査や十分な治療ができない病院もあります。

その場合、その分野の治療を得意とする病院に変われば、適切な治療が受けられる可能性が高まるでしょう。また、後遺障害認定が受けられやすくなる可能性が高まることも、転院するメリットの1つです。転院先の病院が交通事故治療に詳しく、協力的であれば、等級認定を受ける際に提出する診断書をより認定を受けやすい内容で作成してくれる可能性があります。

これは、もちろん虚偽の内容を書くということではありません。等級認定を行う際に重視されるポイントを押さえて書くということです。例を挙げると、「頸部に痺れがある」と書く場合と「頸部に違和感がある」と書く場合では、些細な違いに見えますが審査に与える影響が変わります。

さらに、遠方の病院に居た場合は、自宅から近い病院に変えるとずっと通いやすくなります。治療は継続して行う必要がありますので、通いやすい立地にある病院にすることは大きなメリットです。その他にも、医師に対する不信感が理由で信頼できる医師のいる病院に変えた場合、安心して治療を受けることができ、ストレスの低減につながるでしょう。

転院することにデメリットはあるの?

車19

しかし、病院変更が良い結果につながらないケースもあります。転院するデメリットの1つが、必ずしも質の高い治療が受けられるとは限らないということです。元の病院より治療レベルが落ちてしまい、その結果後遺症が残ってしまったといったことが起こる可能性はゼロではありません。

また、メリットで述べたことと反対になりますが、後遺障害認定を受けにくくなる恐れがあります。転院先の医師が交通事故治療に否定的だったり、これまでに作成したことがないからという理由で後遺障害診断書の作成を拒否されたりすると、認定が受けづらくなるでしょう。

転院は、病院をしっかり調べてから行うことが大切です。そのためには、病院を変更する前にセカンドオピニオンという形で受診すると良いでしょう。

これだけは注意したい!交通事故治療での病院変更

交通事故治療で病院を変更する場合、後悔しないためにいくつか注意すべきポイントがあります。まずは、転院する際は、その旨を必ず保険会社に伝える必要があるということです。保険会社は、治療を開始した際に被害者に同意書の提出を求めてきます。

この同意書とは、保険会社が患者の診療報酬明細書や診断書を見ることに同意すると示すために被害者が提出する必要があるものです。診療報酬明細書や診断書は非常にプライベートなものですので、個人情報保護の観点から本人の同意なしに保険会社が見ることができません。

しかし、損害賠償金をいくら支払うかを決定するためには診断内容や治療内容を知る必要があるため、同意書の提出が必要なのです。つまり、同意書を提出しなければ保険会社からの支払いを受け取ることができません。そして、病院を変えた場合は、再度の同意書の提出が必要になるのです。

また、転院先の病院は、交通事故治療に協力的なところを選ぶことも大切です。

いくら治療レベルが高くても、医師が非協力的で、適切でない後遺障害診断書を作成されてしまうといったことは避けなければなりません。交通事故による怪我で後遺症が残ってしまうとその後の仕事や生活に深くかかわってきますので、できるだけ正当な金額の慰謝料を受けとる必要があります。

医師が協力的かどうかで後遺障害認定が受けられるかどうかが変わってきますので、慎重に選ぶことが大切です。なお、何度も転院するのもよくありません。不審に思われる上、治療過程が複雑になり、後遺障害認定が受けにくくなる可能性が高いです。

関連:交通事故と行政処分の関係をわかりやすく

転院したい!どうやって探せばいい?

それでは、良い病院はどうやって探せばよいでしょうか。1つには、身近に本人や身内が交通事故治療を受けた経験がある人がいれば、どのような病院だったかを聞いてみることです。実際に経験している人であれば、内情もよく知っているでしょう。

また、インターネット上のサイトを活用するのも1つの方法です。交通事故治療に積極的な病院を紹介しているサイトはいくつもあります。さらに、弁護士に相談するのも良いでしょう。ただし、弁護士であればどこでも良いわけではありません。

それぞれに得意とする分野がありますので、交通事故問題で豊富な実績のあるところを選ぶことが大切です。中には、電話やメールで無料相談を受付ているところもあります。直接事務所まで行くのが難しい場合は、電話やメールで相談してみるのも良いでしょう。